1. |
経過 |
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一般には治療開始後約3週間で抜け始めます。治療終了後、間もなく育毛が再開しますが、もとのショートカットに戻るには半年から一年かかります。最初に生えてきたくせ毛は、伸びてカットを重ねて行くうちに元の直毛にもどります。 |
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2. |
髪についての神話 |
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ベビーシャンプーが良い、反対に、ベビーシャンプーでは十分に頭皮の汚れが落ちない、など、脱毛中の髪の手入れや脱毛後のケアについては、さまざまな神話があります。しかし、実際は、その多くがエビデンスに基づくものではありません。地肌に優しい製剤を使うこと、頭皮を強くこすらない、清潔に保つことがきちんとできていれば、よい手入れ方法といえます。また、髪染やパーマは、頭皮の状態が抗がん剤の衝撃から回復しているか、つまり湿疹や肌荒れがなくなったか、が判断のポイントになります。 |
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3. |
抗がん剤治療開始前の準備 |
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◎ヘアカット |
人間の毛髪は10万本以上生えています。そのため、可能なら、髪をショートカットにしておいた方が、抜け毛の分量が少なく、それを拾う心と身体の負担も軽くなります。また、ウィッグへの移行に気づかれにくくするためには、治療前にウィッグを購入し、その髪形に似せたスタイルに予め自毛をカットしておくことをお勧めします。まずは前髪のある自分の顔に慣れることも大切です。 |
◎ウィッグ選びのポイント |
耐久性と通気性 |
医療用ウィッグと称されているものは、比較的耐久性と通気性に優れていますが、一般のウィッグの中にも高品質のものがあり、名前に惑わされる必要はありません。また、高額のものでも、長く使ったり、手入れ方法が悪いと、必ず痛みます。実際につけてから、着け心地、自分に似合うデザインかで選びましょう。 |
使用頻度 |
毎日の仕事で長時間使う方と、外出はあまりせず日常は帽子で過ごしている方では、ウィッグに求める要素や金額も変わるかもしれません。ご自分のライフスタイルに合わせて、品質や価格のバランスを考えましょう。 |
価格 |
価格はさまざまですが、一般的に人毛割合が多いほど価格が上昇します。オーダーメードは制作に約1カ月かかり、40万円から100万円くらいです。参考までに、患者さんからよく聞く購入価格は、数万円〜20万円です(2010年現在)。
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その他の注意事項 |
手入れ方法は、人毛か人工毛かで異なりますので、購入時によく説明を聞きましょう。また、ウィッグは静電気で痛み、一度痛むともと通りにはならないので、上から帽子を被ったり、首元のマフラーなどと擦れないように注意しましょう。 |
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4. |
ウィッグ以外の工夫 |
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自宅にいるときや、ちょっとした外出には、帽子、バンダナ、フィットキャップなどを上手に使いましょう。頭の負担も楽ですし、ウィッグも長持ちするようになります。また、つけ毛などはインターネットでも簡単に購入できます。例えば「つけ毛、がん」で検索してください。頭皮の保護と保温目的のためには、綿、ジャージー、ニットなどの吸湿・保温に優れた素材が望ましいです。
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