1 |
誰にどこまで伝えるか? |
|
あなたの通院、入院での治療の間に大切なお子さんをみてくれる人が必要です。幼稚園や保育園に通園中であれば、送り迎えを誰かにお願いしなければいけません。ご主人?お母様?お父様?それともママ友に頼みましょうか。
子どもをみてもらう人には、前もって治療の予定をおおまかにでもいいから話しておきましょう。副作用などで具合が悪くなったら急にみてもらうこともあるかもしれないと、お願いしておけたらいっそう安心です。
通園中の場合、園長や担任の先生にも治療のことを話して、園でのお子さんの様子に気を配ってもらいましょう。母親のいつもと違う様子に、少し不安定になることもあるかもしれませんが、これは自然なことです。サポーターをいっぱい作っておいてフォローしてもらいましょう。
どうしても、誰にも頼めないときには、乳児院など公的な施設で一時的に預かってもらうこともできます。ひとりで悩まないで、病院の相談窓口やお住まいの地域の児童相談所に相談しましょう。 |
2 |
子どもにどう話し、どう接したらよいか? |
|
幼いからといって何もわからないということはありません。言葉がうまく話せなくても、母親の気持ちを誰よりもわかっているように見えませんか。
難しい言葉を使う必要はありません。やさしい言葉を選んで、ゆっくり説明してあげましょう。細かいことはわからなくても、母親が一生懸命に伝えようとしていることはわかります。
例:「しばらくママは病気を治すために病院に行くから、一緒にいられないこともあるけど、ママがいない間は○○さんといっしょに遊んで待ってね。大丈夫だからね。ママも頑張るからね」 |
病気のことを話したら、しばらくは注意して様子をみましょう。怒りっぽくなったり、すぐに泣いてしまったり、夜泣きやおねしょが再び始まったりするかもしれませんが、とてもよくあることです。おおげさに反応しなくて大丈夫ですから、ゆったり構えて普通に接して見守ってあげましょう。長期に亘って気になることが続くようであれば、病院の相談窓口などに相談しましょう。
「『普通の元気な』ママだったらできることが子どもにしてやれない」と考えて悲しくなっていませんか?それは違います。こんな大変な状況をがんばって乗り越えようとしているあなたを、きっとお子さんは大きくなってから誇りに思います。一緒に頑張ることによって、お子さんもあなたも共に成長しているのです。
患者会などで、同じように治療を受けながら子育てをした先輩たちに話を聞いて、とても助かったという方もいます。仲間を探す手助けを病院の相談室にしてもらうのも手です。
|
|