当研究は当第二外科において1974年から2009年3月まで転移性肺腫瘍を切除された方を対象に研究させていただきます。
もし対象となることを拒否される方は、下記連絡先までご連絡ください。
現在、転移性肺腫瘍は一定の手術適応基準を満たした場合、約30%の5年生存率(肺切除後)が得られています。
しかしながら、近年の化学療法の進展に伴い、今後肺転移に対する手術適応も拡大する可能性もあり、その点からも原発腫瘍ごとの予後因子解析を行い、術後生存率に関わる臨床病理学的予後因子を明らかにし、より適切な手術適応を決定することが望まれています。
当九州大学第二外科において切除された転移性肺腫瘍の病変を使って、肺切除術後生存率および臨床病理学的予後因子について、原発腫瘍ごとに明らかにします。この解析結果と患者さんの背景を比較し、年齢や性別など、どういった因子が含まれる場合に、手術の成績が良くなるのかなどを考察します。
2013年12月までを本研究の研究期間として予定しています。
この研究により転移性肺腫瘍における臨床病理学的因子および予後との関連が示唆されれば、新しい予後因子などが明らかとなり、医学上の貢献はあるものと考えます。
九州大学大学院 消化器・総合外科(第二外科)
教授 前原 喜彦
准教授 調 憲
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
TEL 092-642-5466