当九州大学消化器・総合外科(第二外科)において1974年から2009年までに原発性肺癌で手術をされた方を対象に研究します。
近年、肺癌に対する外科療法は、手術症例の臨床的背景(年令-高齢化、性-女性の増加、喫煙歴-非喫煙者の増加など)、病理学的背景(組織型の変化-腺癌の増加)、手術操作(術式やデバイス-縮小手術や胸腔鏡の導入など)、術後管理、術前後の合併療法および術後再発後の治療(新規抗癌剤や分子標的治療薬の導入)など様々な面で時代とともに変遷しています。
本研究ではこれまでの当科における肺癌手術症例を上記のさまざまな面から後ろ向きに解析し、現状と今後の適切な診療の方向性を検討します。
◎方法
1) | 診療記録、画像情報、病理検査レポートから臨床データを抽出します。 |
2) | 臨床病理学的因子と手術後の生存率との関連を検討します。 |
3) | 臨床病理学的因子と術後合併症との関連を検討します。 |
4) | 手術内容や周術期管理および術後再発後治療と術後生存率あるいは再発後生存率との関連を検討します。 |
本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。
もし、対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。
承認日より平成24年3月31日まで。
本研究によって、肺癌に対する外科療法の現状と展望が明らかとなり適正な情報発信が可能となり、医学上の大きな貢献になるものと考えています。
九州大学大学院 消化器・総合外科(第二外科)
教授 前原 喜彦
准教授 調 憲
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
TEL 092-642-5466