平成24年入局 今井 大祐 Daisuke Imai



 私は2019年よりアメリカのバージニア州にあるバージニア州立大学で、腹部多臓器移植のクリニカルフェローとして勤務しています。こちらではドナーやレシピエントの手術に加え、移植の適応評価、ICUを含めた患者管理なども行っています。
 アメリカの臨床プログラムに参加する利点として、圧倒的な症例数から得られる経験は代え難いものがあり、さらに免疫抑制剤の使い方や移植臓器の機械還流など最先端の技術も学ぶことができます。
 移植外科は欧米で始まった脳死移植を中心に発展しており、肝移植について言えば、欧米から始まった脳死肝移植から、アジアで生体肝移植が発展し、成熟期を迎えています。現在、欧米では生体肝移植の必要性が高まっており、生体肝移植のプログラムを立ち上げるためにアジアから多くの医師が訪れており、有用な人材として求められています。
 現在、アメリカではクリーブランドクリニックの橋元先輩、マウントサイナイの別城先輩が移植外科医として活躍されており、その他にも多くの日本人の先生がアメリカで移植外科医として活躍されています。消化器・総合外科での手術技術や術後管理の経験を基礎として、さらに自分の力を伸ばす大きなチャンスであり、また、その技術を世界に伝えることができたら素晴らしいと思います。是非一緒に頑張りましょう。



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